じぇいラボ

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失業給付、出るまで遅すぎ問題

f:id:hiroaking717:20180724004229j:plainwww.nikkei.com

みなさん、「失業給付」が何なのかご存知ですか?

読んで字のごとく、仕事を失業したときに給付されるお金のことです。

この制度があるおかげで、世界中の労働者はブラック企業を退社しても
暫く食いつないでいくことが出来ます。





しかしながら、日本の場合は年功序列・職務無限定な総合職正社員が
解雇規制のもとでガッチリと守られています。


つまり、「社会保障の公器を企業が担ってきた一方で、
国家としての社会保障に綻びがちらほらと存在する」のです。


その制度を日本とドイツで比較してみましょう。
ドイツは先進国でも特に社会保障が充実していると言われています。


(給付期間)
日本
→90~150日(自己都合退職の場合)もしくは90~330日

ドイツ
→180~720日(50歳未満は最高360日)


(給付金額)
日本
→離職前賃金(ボーナス以外、税・社会保険料含む給与総額)の50~80%

ドイツ
→法律上の控除を差し引いた離職前賃金の60%, 子供がいる場合は67%


(失業時の税金・社会保険料負担)
日本
→失業給付金に直接課される税金・社会保険料は無し。
 年金保険・健康保険・介護保険に一部減免制度あり。
 住民税及び健康・介護保険料は前年の収入に応じた額が課税される

ドイツ
→ 給付金は非課税。社会保険料(年金・疾病・介護保険料)は基本的に雇用エージェンシーが負担


3点ほど比較しましたが、日本のほうが受給期間・金額・税負担などの点で厳しいです。
ソース→https://www.jstage.jst.go.jp/article/spls/4/1/4_KJ00008229587/_pdf


おまけに日本では3ヶ月と7日が経過しないと失業給付金が支給されないので、
ブラック企業を辞めたい人も気軽にやめることが出来ません。


今すぐ制度の抜本的な変更が起こる事は期待できないので、
我々個人は投資や副業などで自己防衛を図りましょう。

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